【出窓カーテンの選び方】目的別3つのおすすめ種類からサイズ計測、取り付け方まで

雑誌などでよく見かける、出窓の素敵なカーテンコーディネート。
「うちの出窓もおしゃれに飾りたい」と、カーテンの購入を検討されている方もいるのではないでしょうか。
しかし、いざ選ぼうとすると「どのようなカーテンが出窓に適しているの?」「サイズはどのように測ればいいの?」など、出窓ならではの疑問がたくさん浮かび上がってきます。
そこで、今回は出窓に最適なカーテンの選び方を徹底解説。
お部屋の用途に合わせて素材やデザインを選ぶ方法をはじめ、正しいサイズの測り方も解説します。
出窓のカーテンに関する疑問や不安をすっきりと解消して、お部屋をよりおしゃれに見せてくれる素敵な出窓を演出しましょう。
出窓とは、建物の外壁から外側に張り出すように設けられた窓のことを指します。
一般的な窓とは異なり、壁面から突き出した形状になっており、外にせり出した分だけ室内に奥行きや広がりを感じさせるのが特徴です。
内側にはちょっとした棚のようなスペースができるため、観葉植物や小物を飾ったり、本やインテリアを置いたりと、ディスプレイスペースとしても活用できます。
また、外からの採光を効率的に取り入れやすく、部屋全体を明るく見せる効果も。
出窓にカーテンを取り付けることは、見た目だけでなく実用面でも多くのメリットがあります。
まず、外からの視線を遮ることで、プライバシーを守るのが最も重要な役割です。
また、カーテンを吊るすことで直射日光を和らげ、家具や床材の日焼けを防ぎ、室内環境を快適に保てます。さらに、寒暖差の激しい季節には断熱・保温効果も発揮し、光熱費の節約にも期待が出来ます。
カーテンのデザインや素材を工夫すれば、出窓をインテリアのアクセントとして演出することも可能です。
出窓という特徴的な構造を活かすためにも、適切なカーテン選びはとても重要です。
出窓は形状が特殊で、一般的なカーテンではフィットしづらいため、専用のスタイルを選ばなければなりません。
目的や使い方に応じて適したカーテンを選べば、機能性とデザイン性の両方を叶えられます。
ここでは、出窓におすすめのカーテンスタイルを3つご紹介します。
シアーカーテンは「レースカーテン」とも呼ばれ、光をやさしく取り入れながら、室内に明るさをもたらしてくれるカーテンです。
薄手で透け感のある生地が特徴で、カーテンを閉じたままでも自然光を取り込むことができます。
外からの視線を適度に遮りながらも、室内を明るく保てるため、採光を大切にしたいリビングやダイニングの出窓に最適です。
例えば、日中は自然光で過ごしたいけれど、外からの視線が気になる都市部のマンションなどでは、シアーカーテンが活躍します。
ふわりとした質感が、空間にやさしい印象を与えてくれるのも魅力です。
ローマンシェードは、布地を折りたたむように上下に開閉するスタイルで、見た目もすっきりとして洗練された印象を与えます。
開けたときには両サイドに生地溜まりができないため、窓を広く見せてくれますが、閉じたときにはしっかりと遮光できるため、メリハリのある使い方ができる点も魅力です。
例えば寝室の出窓に設置することで、就寝時には光を遮り、日中はすっきりとした空間を楽しめます。
また、出窓の奥行きを活かしたスタイリングにも向いており、モダンなインテリアと相性が良い点も特徴です。
カフェカーテンは、窓の中央、または下半分を覆うように設置するスタイルで、外からの視線を遮りつつ、上部から光をしっかり取り入れることができます。
ナチュラルでカジュアルな印象があり、キッチンや洗面所など、ちょっとした目隠しが欲しい出窓にぴったりです。
通りに面したキッチンの出窓に取り付ければ、明るさを確保しながらプライバシーも保てるため、日常的に使いやすいスタイルです。
突っ張り棒を使って手軽に取り入れられる点も、人気の理由です。
ここからは、「素材」や「色選び」に焦点を当てながら、お部屋別にカーテンの選び方をご紹介します。
家族や友人が集まるリビングの出窓には、ナチュラルな色味のカーテンを選ぶのがおすすめです。
落ち着きがあるアイボリーやリラックス効果が期待できるライトグリーン、お部屋に明るさをプラスできる淡いピンクなど、優しいトーンのカラーが人気です。
また、窓辺に華やかな雰囲気をプラスしたい場合には、透け感のある花柄やリーフ柄も適しています。
素材は、透け感が楽しめ、新鮮な外の空気をふんわりと包み込んでくれるようなコットンやリネン素材がおすすめです。
出窓を一枚のキャンバスに見立て、採光を楽しめるお気に入りの一枚を選んでみましょう。
[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/anthos-drapecurtain?variant=46111643304171]
やわらかなアイボリーのベース地にかわいらしい花柄の刺繍をしたドレープカーテン。
コットンを含んだやわらかい肌触りですので、コットンやリネン素材のレースや、コットンライクなポリエステル素材のレースを合わせていただくと、統一感が出て、出窓周りがよりナチュラルな印象に仕上がります。
[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/ouminoasa-drapecurtain?variant=46160986046699]
豊かな自然に恵まれた、琵琶湖周辺の湖東地域で作られる「近江の麻」は、日本でも有数の麻のブランド。日本の伝統技術と高い品質を受け継いだ歴史のある麻織物でできたカーテンシリーズです。
リネンのカーテン越しに感じるやわらかな光、透けるリネンの節やネップ、ナチュラルなシワ感。
朝、昼、夕と光の違いによって移りゆくリネンの表情を一日中お楽しみいただけます。
[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/konomedoki-drapecurtain?variant=46146888368363]
太陽に向かって伸びる初夏の瑞々しいグリーンを、光沢感のある刺繍糸で繊細に表現したリーフ柄のコットン100%のカーテン。
天然素材の刺繍柄は他のショップではなかなかお目にかかれない、WARDROBE sangetsu一押しのアイテムです。
光を通したカーテンに浮かび上がる刺繍柄は独創的な雰囲気で、華やかに窓辺を彩ります。
ぐっすりと眠りたい寝室の出窓には、安眠効果を持つ色のカーテンをセレクトするとよいでしょう。
興奮作用がある赤やオレンジ、黄色などは避け、リラックスしやすいブルーやグリーン、ブラウンなどのアースカラーを選ぶとよいでしょう。
また、プライベート空間である寝室は、思い切って自分の大好きなスタイルにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
レースやフリルが付いたエレガントなスタイルや、ギャザーをたっぷりと寄せたラグジュアリーな仕様のカーテンも寝室の雰囲気にマッチします。
光漏れが気になって寝付きが悪いとお悩みの場合は、外の光を遮る遮光カーテンがおすすめです。
取り付ける際は、正面付けで窓枠をしっかりと覆い、光漏れがないよう工夫すると遮光性を上げることができます。
[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/comfortcotton-drapecurtain?variant=46124503466219]
コンフォートコットンは、A面(お部屋側)とB面(外側)で色が異なるドレープカーテンです。
外からの光を遮る遮光性と、コットン100%ならではのソフトな肌触りが魅力です。
高密度に織られた生地なので、重厚感を楽しむこともできます。
生地に厚みがあり、遮光1級をクリアしているため、寝室の光を遮りたい方や、遮光性を生かしてシアタールームで映画などを楽しみたい方にもおすすめです(※完全遮光ではありません)。
[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/onde-drapecurtain?variant=46130655199467]
生地裏面にアクリルコーティング加工を施した遮光1級のドレープカーテン。
一般のドレープカーテンと比較し騒音など屋外から入る音を和らげる効果があり、窓外の音が気になるお部屋におすすめな1枚です。
落ち着いたナチュラルな風合いのなかにも、ほのかな光沢感が上品で華やかな出窓を演出してくれます。
寝室のほか、静かな空間で過ごしたいシアタールームや書斎の出窓にもおすすめです。
[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/decorare-drapecurtain?variant=46127951282411]
生地裏面にポリウレタンラミネート加工をすることで高い遮光率と遮音効果も期待できるドレープカーテン。
一般のドレープと比較し騒音など屋外から入る音を和らげる効果があり、窓外の音が気になるお部屋の窓におすすめです。
出窓に取り付けるカーテンは、生地の素材やデザインだけでなく「カーテンの開き方」や「縫製スタイル」にもこだわってみると、より見た目の美しさが際立ちます。
選んだ生地の素材感や柄の大きさに合わせて、カーテンの開き方や縫製スタイルを決定しましょう。
カーテンの開き方には、両開きと片開きの2タイプがあります。
両開きは、1つの窓に対して2枚のカーテンを用いて中央から左右に引き分けるスタイル。
片開きは、1つの窓に対して1枚のカーテンを用いて、左右どちらか片方に寄せるスタイルです。
一般的に出窓のサイズが小さな場合は片開き、大きな場合は両開きを選ぶと使いやすいでしょう。
ただし、開け閉めをすることが少ない出窓であれば片開きを選ぶと中央の隙間ができず、シルエットがきれいに見えます。隙間からの光漏れも防ぎやすいため、遮光性を重視する窓には片開きがおすすめです。
また、レースカーテンとドレープカーテンの両方を吊るす場合は、片側に2枚の生地溜まりができるため、左右のバランスが気になる方は両開きがおすすめです。
出窓のカーテンを選ぶ際は、縫製スタイルにもこだわってみましょう。
カーテンは窓の幅よりも広い生地を使ってヒダを取りますが、そのヒダ山が2つ、3つ、あるいは全くないフラットのどれを選ぶかによって印象を変えられます。
生地の素材を生かしたい場合やプリント柄や織り柄をはっきりと見せたい場合はフラット。
ラグジュアリーなボリューム感を出したい場合や、たっぷりの生地で寒さ対策をしたい場合には3つ山というように、お部屋の雰囲気やお好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
WARDROBE sangetsuでは以下の3種類の縫製スタイルからお選びいただけます。
スタンダード |
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窓の横幅に対して1.4~1.5倍程度の生地を使う縫製スタイル。 一般的なカーテンのボリューム感で、生地の素材感と透け感をバランスよく楽しめます。 |
リッチウェーブ |
窓の横幅に対して2倍程度の生地を使う縫製スタイル。 一般的なカーテンよりも生地を多めに使用しており、たっぷりとした生地感で高級感を演出できます。 |
ライトウェーブ |
窓の横幅に対して1.1~1.3倍程度の生地を使う縫製スタイル。 1枚の布のようにフラットなので、天然の素材感を存分に味わえます。 |
縫製スタイルについてはこちら
カーテンレールが出窓の内側にある天井付けの場合は、使用できるフックはレールが見えるAフック【標準】のみです。
カーテンの横幅は、レールの両端にある固定されたランナーの穴から穴までの距離をレールに沿って測り、以下の仕上り幅になるようにしましょう。
仕上り幅 |
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レールの長さ×1.07(カーテンのゆとり) 例)レールの長さが100cm の場合:100㎝×1.07=107㎝ |
※ライトウェーブを選ぶ場合は「レールの長さ×1.3」がおすすめです。 ※ドレープカーテンとレースカーテンの両方をライトウェーブにされる場合は、レースがドレープにあたらないように「ドレープ×1.3」、「レース×1.2」にするとバランスよく仕上がります。 |
また、天井付けの場合のカーテン丈は以下のように測ります。
仕上り丈 |
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ランナーの穴(下端)から窓台までの長さ ※レースカーテンはドレープカーテン-1cm 例)ドレープカーテンの丈が100cmの場合、レースカーテンの丈は99cm |
カーテンレールが出窓の外側にある正面付けの場合は、Aフック【標準】・Bフック(レールを隠すタイプ)のどちらでも利用できます。カーテンの横幅は、天井付けの場合と同様に測って以下の仕上り幅になるようにしましょう。
仕上り幅 |
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レールの長さ×1.07(カーテンのゆとり) 例)レールの長さが100cm の場合:100㎝×1.07=107㎝ |
※ライトウェーブを選ぶ場合は「レールの長さ×1.3」がおすすめです。 ※ドレープカーテンとレースカーテンの両方をライトウェーブにされる場合は、レースがドレープにあたらないように「ドレープ×1.3」、「レース×1.2」にするとバランスよく仕上がります。 |
なお、正面付けの場合のカーテン丈は以下のように測ります。
仕上り丈 |
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ランナーの穴(下端)から窓枠までの高さ+15~20㎝ ※レースカーテンはドレープカーテン-1cm 例)丈が100cmの場合、ドレープカーテンは100cm+15cm=115cm レースカーテンは115cm-1cm=114cm |
出窓は奥行きがあり、形状も特殊なため、一般的なカーテンの取り付け方とは少し異なる配慮が必要です。
見た目の美しさと使いやすさを両立させるためには、事前の計測や取り付け方法をしっかりと理解しておくことが大切です。
ここでは、取り付け時の注意点と、初心者でも挑戦しやすいDIY方法をご紹介します。
1. カーテンレールの設置位置に注意する
出窓の内側にレールを付けるのか、正面に取り付けるのかで仕上がりの印象や使い勝手が大きく変わります。
内側に取り付けるとすっきり見えますが、スペースが狭い場合は開閉がしづらくなることも。
空間の奥行きや用途に合わせて設置位置を決めましょう。
2. 干渉する部分を事前に確認する
出窓周辺には、家具や照明、観葉植物などを置いているケースが多いため、カーテンの開閉時に干渉しないかを事前に確認することが重要です。
また、出窓の天板やフレームにカーテンが引っかからないように注意が必要です。
3. 日差しや結露対策を考慮する
出窓は日差しが入りやすいため、遮熱性のある素材を選んだり、結露対策として通気性の良いカーテンを選ぶのもポイントです。
特に冬場はガラス面の結露がカーテンに染み込み、カビの原因になることがあるため注意が必要です。
1. 突っ張り棒を使った取り付け
工具を使わずに取り付けたい場合に最適なのが、突っ張り棒を活用した方法です。
出窓の内側(窓枠内)に突っ張り棒を設置し、そこにカフェカーテンや軽量のシアーカーテンを吊るすだけで完成。
穴を開けずに済むので、賃貸物件でも安心して使用できます。
カーテンの交換や取り外しも簡単で、気分や季節に応じた模様替えもしやすい点が魅力です。
2. マジックテープで貼るカーテンを活用
軽量なカーテンであれば、マジックテープ(面ファスナー)を使って取り付ける方法もおすすめです。
窓枠や出窓のフチに粘着タイプのマジックテープを貼り、対応するテープを縫い付けたカーテンを貼り付ければ完成。
左右に開閉することはできませんが、常に閉じた状態で使うため、やわらかく光を通すシアーカーテンとの相性が良好です。
工具不要で、カーテンの取り外しや洗濯も手軽に行えます。
視線避けや装飾用として小窓に取り付けたい場合にもぴったりです。
3. 正面付けでカーテンレールを取り付ける
DIYに少し慣れている方には、出窓の上部の壁にカーテンレールを「正面付け」で取り付ける方法がおすすめです。
この方法なら出窓全体をすっぽりと覆うことができ、遮光性や断熱性を高める効果も期待できます。
取り付けには壁の下地を探し、ネジでしっかり固定する必要がありますが、そのぶん見た目も仕上がりも安定感のある本格的なスタイルになります。
既製サイズのドレープカーテンやローマンシェードも使えるため、選べるデザインの幅も広がります。
ドレープとレースの両方を吊るしたい場合は、ダブルレールを使えば2枚構成も可能です。上質感のある見た目は、リビングや寝室などの空間におすすめです。
出窓にカーテンを取り付けることで、採光のコントロールやプライバシーの確保、そしてインテリアのアクセントとしての演出など、さまざまなメリットが得られます。
機能性とデザイン性をバランスよく取り入れれば、出窓はより快適で魅力的な空間へと変わるでしょう。
WARDROBE sangetsuでは、出窓にぴったりのおしゃれなカーテンを豊富に取り揃えています。
せっかくの出窓を引き立てる一枚を選んで、自分だけのお気に入り空間をつくってみてはいかがでしょうか。