リビングのカーテンはどう選ぶ?選び方のコツやコーディネート法をご紹介

お部屋の中で大きな面積を占めるカーテンは、空間の印象を変える重要なアイテムです。
特に住まいの中心であるリビングは、家族が集ったりお客さまをお迎えしたりする大切な場所。失敗がないようにカーテンを選んで、リラックスできる素敵な空間に仕上げたいところです。
そこで今回は、リビングに最適なカーテンの選び方をご紹介します。素材や色柄を選ぶポイントはもちろん、開運効果があるとされる「風水」を取り入れた選び方も解説していきます。
リビングのカーテンを上手に選んで、おしゃれで快適な空間創りを目指しましょう。
目次
リビングのカーテンは、具体的にどのような基準で選べばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでまずは、リビングのカーテンを選ぶ前に確認しておきたいことをご紹介します。
リビングは家族団らんや来客をおもてなしする際に使う、家の顔となるお部屋です。食事など、一日のうちで利用する頻度が高いため、基本的には自分や家族が落ち着ける色を選ぶとよいでしょう。
色によっては、お部屋を広く見せたり食欲を増したりといった効果もあるので、色の持つ効果にも注目すると、リビングのカーテンを選びやすくなります。
リビングは家族団らんや来客をおもてなしする際に使う、家の顔となるお部屋です。食事など、一日のうちで利用する頻度が高いため、基本的には自分や家族が落ち着ける色を選ぶとよいでしょう。
色によっては、お部屋を広く見せたり食欲を増したりといった効果もあるので、色の持つ効果にも注目すると、リビングのカーテンを選びやすくなります。
ベースカラー | 床・壁・天井など部屋の基本になる色 |
---|---|
メインカラー(アソートカラー) | 家具・カーテンなどインテリアの主役になる色 |
アクセントカラー | クッション・小物などインテリアのポイントになる色 |
このとき、ベースカラーを70〜75%、メインカラー(アソートカラー)を20〜25%、アクセントカラーを5%の割合になるように色を配分すると、おしゃれでまとまりのある雰囲気に。メインカラーであるカーテンの色は、お部屋の大部分を占めるベースカラーに合わせて選ぶとバランスよく仕上がります。
カーテンはお部屋の中でも特に占める面積が広いため、お部屋にあった色柄を考えつつ、ソファやクッションといったインテリアとの色合いも考慮しながら選ぶことが大切です。
カーテンの色の選び方についてはこちら
カーテンを選ぶ際は、そのお部屋にどんな機能を持たせたいかを確認するといいでしょう。
たっぷり日差しが入るお部屋なら、日焼け対策として遮光カーテンがおすすめですし、大きな通りに面しているお部屋や低層階であれば、外からの視線を遮る遮像機能や遮音機能付きのカーテンが重宝します。
他にも、花粉やほこりをキャッチする機能や自宅で簡単にお手入れができるウォッシャブルな生地など、さまざまな機能性カーテンがあります。
お部屋での過ごし方や、解消したい困りごとに合わせて機能性カーテンを選ぶのも、過ごしやすい空間づくりのポイントになります。
カーテンは製品によって色柄や機能性が異なります。リビングに使用するカーテンはお部屋全体のバランスやカーテンの素材にも目を向けると、より上手に選ぶことができます。
ここでは、リビングのカーテンの選び方をご紹介します。
洋室や和室など、お部屋のタイプに注目してリビングのカーテンを選ぶのもひとつの方法です。ここでは、洋室や和室、ワンルームの場合に分けて、それぞれで取り入れやすいカーテンの特徴をまとめました。
洋風のリビングは、フローリング×白い壁の組み合わせが主流です。茶色やベージュ、白色がベースカラーとなるので、カーテンはこのベースカラーになじむ色を選ぶとお部屋に統一感が生まれます。
たとえば、ナチュラルな雰囲気のリビングには同系色のベージュやアイボリー、明るい窓辺を演出するなら温かみのあるオレンジ系やグリーン系、シックな雰囲気がお好みなら落ち着いたブラウンがおすすめです。そのような色味のドレープカーテンに、テイストの合うレースカーテンを合わせるとおしゃれに仕上がります。
また、洋風のリビングは草木柄や花柄など、柄物のカーテンも取り入れやすい空間です。壁の色やインテリアスタイルに合わせて考えると、ご自宅のリビングに合う柄を上手に選べるでしょう。
和室タイプのリビングには障子が使われることが多いため、カーテンはマッチしないイメージがあるかもしれません。しかし、あえてカーテンをつけることで、お部屋の印象をよりおしゃれに変えることもできます。
和風のリビングに合うカーテン選びのポイントは、和室の持つ雰囲気に適した色や素材を選ぶこと。和室は全体的に落ち着いた色調なので、カーテンの色やデザインを合わせるとバランスよく仕上がります。
おすすめは、和室のベースカラーと同系色であるベージュやブラウン、グリーンなどのアースカラーです。柄物のカーテンを選ぶ場合は、落ち着きのあるシンプルなタイプを選ぶとよいでしょう。
また、和風のリビングには木や竹など自然素材の家具を使うことも多いため、リネンやコットンなどの天然素材のカーテンがマッチします。選ぶ素材によって印象が大きく変わるので、イメージするリビングの雰囲気に合わせてカーテンの素材を選ぶことも大切です。
和室のカーテンの選び方についてはこちらから
一人暮らしの方はワンルームのお部屋に住んでいる場合もあるでしょう。 ワンルームのようにリビングと寝室が一緒になっているお部屋の場合、壁や天井は白色であることが多いです。その場合はどのようなカーテンでも合わせやすいため、絨毯やラグの色に合わせてカーテンを選ぶことをおすすめします。
また、比較的お部屋の面積を占めることになるシーツや枕カバーといった寝具と、カーテンの色を合わせるのもよいでしょう。
一人暮らしのインテリアコーディネートについてはこちら
続いて、カーテン選びのヒントになるインテリアテイスト別のカーテンの選び方をご紹介します。
今のお部屋の雰囲気や理想のインテリアに合わせて、カーテンから始まるお部屋づくりを楽しんでみてください。
シンプルながらもあたたかみがあり、穏やかなムードが特徴のナチュラルインテリア。日本の賃貸や物件の床・壁の色と相性がよく、取り入れやすいテイストなのも人気の理由の一つです。
リネンやコットンなどの天然素材を用いた生地や、ベージュ・グリーン・ブラウンなどのアーシーな色味を選ぶと空間にまとまりが生まれます。
ふんわりとやわらかい風合いが特徴のドレープカーテンです。空気をたっぷり含んだコットン100%の生地で、天然素材ならではのナチュラルな雰囲気が窓辺を優しく彩ります。
豊富なカラーバリエーションで、好みのインテリアテイストや家具に合わせたコーディネートを楽しむことができます。
コットンの風合いを再現しながらも、お手入れのしやすさや生地の強度を高めた人気のドレープカーテンです。ご自宅で簡単に洗濯ができるので、ペットと暮らしている方や、小さな子供がいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
ナチュラルインテリアに欠かせない、穏やかな風合いを空間にプラスしてくれます。
洗練された上品な大人っぽさが特徴のモダンインテリア。一見取り入れるのが難しいインテリアテイストのように感じますが、取り入れる色味を絞ったり、シンプルで直線的なデザインの家具を選ぶだけで気軽に楽しむことができるテイストです。
大きな面積を占めるカーテンは、グレー・ネイビー・ホワイトなどの落ち着いた無彩色のトーンを選ぶのがおすすめ。光沢のある生地や、幾何学模様のデザインなどもモダンインテリアと相性がいいので、家具のバランスをみながら積極的にトライしてみてください。
まるで岩肌のようなざらりとした立体的な質感をジャガード織で表現した、重厚感のあるドレープカーテンです。生地のベースには光沢感のある艶っぽい糸を使用しているので、カーテンが揺れるたびにきらりと光る上品なデザイン。
ホテルライクで上質な空間に仕上げてくれる、落ち着いたカラーリングも人気のポイントです。
ソリッドなくすみカラーが特徴の、シンプルなドレープカーテンです。リネンならではの軽やかな風合いは残しつつ、大人っぽい色合いでコーディネートの幅が広がるアイテム。ついつい重い色を使ったコーディネートになりがちなモダンテイストのお部屋に、軽やかな空気をプラスしてくれるカーテンです。
アイアンやステンレスなどの金属素材を多用し、工業的で無機質な無骨さを感じるクールなインダストリアルインテリア。シンプルな中にも素材のこだわりが詰まった人気のインテリアテイストです。
柄物や曲線的なデザインよりも、シンプルで直線的なものがよくフィットします。
合わせるカーテンは、ブラックやシルバー、ホワイトなどの無彩色がおすすめ。家具にこれらのカラーを多用している場合は、抜け感のあるブラウンやネイビーを取り入れると全体にまとまりが生まれます。
生地の重厚感をしっかりと感じることができる、国内でほとんど流通がないめずらしいウール生地のドレープカーテンです。繊維が細かく空気をたくさん含み、保温性に優れてやわらかくふんわりとした肌触りが心地よいラムウールを使用しています。細やかに織り込まれた目の詰まった生地は、空間全体を引き締めてくれるワンポイントになります。遮光2級カーテンなので、用途に合わせてさまざまなお部屋で取り入れることができるのも嬉しいポイントです。
魚の骨のように、1本の線を挟むように斜線が折り重なるデザインのヘリンボン。シンプルながらもスタイリッシュなデザインは、床材やジャケットなどさまざまなところで取り入れられている人気の柄です。インダストリアルテイストによく合う深みのあるカラーバリエーションも魅力の一つ。艶感のある上質な生地なので、ホテルライクインテリアやモダンテイストなど、さまざまなコーディネートに取り入れやすい一枚です。
スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークなどの北欧諸国で生まれたインテリアスタイルで、シンプルで機能的、かつ自然素材を多く取り入れた温かみのあるデザインが特徴の北欧インテリア。明るい色使いや、有機的なシルエットでほっとする空間作りが実現できる人気のインテリアテイストです。
イエローやオレンジ、ブルー・グリーンなどの鮮やかなカラーを差し色にすることが多いテイストなので、カーテンでも思い切って色柄のあるデザインを取り入れてみましょう。
爽やかなグリーンが、目に触れるたびにフレッシュな気持ちにしてくれそうなドレープカーテンです。明るいトーンのカラーなので、日差しが入らないお部屋や子ども部屋にもおすすめ。コットン風のやわらかな風合いと、ナチュラルな雰囲気がお部屋に優しいムードをプラスしてくれます。
ご自宅で簡単にお手入れができる生地の強さも、人気のポイントです。
ぱっと目を引く鮮やかなカラーと大胆なボタニカル模様が特徴のドレープカーテンです。力強く伸びる草木を描いた柄は、小さくても存在感抜群。小窓や棚の目隠しカーテンとして取り入れても、北欧インテリアの楽しげなムードを十分感じることができそうです。リビングや寝室で取り入れる際は、同系色のファブリックアイテムでグラデーションを作るようにコーディネートすると、空間にまとまりが生まれるのでぜひお試しください。
風水において、カーテンは良い気を室内にとどめ、悪い気を窓の外に出す役割を持つといわれています。特にリビングは家族が集う場所なので、風水の考えを取り入れてカーテンを選ぶのもひとつの方法です。
風水では、方角によって影響を与える運気や相性の良い色が異なると考えられています。以下を参考に、ご自宅のリビングの方角に適した色のカーテンを選んでみましょう。
方角 | 影響を与える運気 | 相性の良い色 |
---|---|---|
東 | 仕事運・勉強運 | 赤色・青色など |
北東 | 貯蓄運・不動産運 | 白色・黄色など |
西 | 金運・貯蓄運・商売運 | 白色・黄色など |
南西 | 家庭運・健康運 | 茶色・黄色・オレンジ・緑色など |
南 | 人気運・芸術運 | 緑・ベージュ・白色など |
南東 | 恋愛運・結婚運・旅行運 | 緑・ベージュ・オレンジ・白色など |
北 | 恋愛運・金運 | ベージュ・アイボリー・ピンク・オレンジ・ワインレッドなど |
北西 | 事業運・出世運 | 緑色・ベージュ・アイボリー・茶色・白色・淡いピンクなど |
方角によって相性の良いカラーは異なりますが、基本的に「明るくて軽やかな色や柄」がリビングの運気を高めるといわれています。
また、リビングには「やわらかい光を感じられるようなやさしい風合いの素材」が適しているといわれています。リネンやコットンのような天然素材のカーテンを選べば、リビングに良い運気を運んでくれるでしょう。
風水を取り入れたカーテン選びについてはこちらから
家族が過ごすリビングのカーテンは、機能性も重視して選びましょう。そうすることで生活のしやすさがより一層高まり、家族が自然に集まれるくつろぎの空間を実現できます。
また、縫製スタイルを変えれば仕切りとしても使えるため、実用性にも注目することがポイントです。ここでは、機能性・実用性を意識したカーテンの選び方をご紹介します。
リビングの窓は大きく、日当たりのよい方角にあるケースが多く見られます。光や熱が入ってきやすいので、遮光カーテンを選んで光の量や室内の気温を調節するとよいでしょう。
遮光カーテンは遮光のレベルによって以下の3種類に分けられています。
等級 | 遮光率 | 特徴 |
---|---|---|
遮光1級 | 遮光率99.99%以上 | 外からの光をほとんど通さない |
遮光2級 | 遮光率99.80%以上99.99%未満 | お部屋は暗くなるが、人の顔あるいは表情を識別できる |
遮光3級 | 遮光率99.40%以上99.80%未満 | 薄い暗がり程度までお部屋を暗くできる |
遮光率は外からの光をカットできる割合を表しており、等級が高いほど光を遮る効果が高くなります。それによってカーテンを閉めたときのお部屋の状態も変わることを踏まえながら、リビングの方角や目的に合う遮光カーテンを選ぶことが大切です。
たとえば、朝日や西日が強すぎる場合やホームシアターを楽しみたいリビングには、遮光1級のカーテンがおすすめ。また、真っ暗になると困るけれど日光の入りをなるべくカットしたいという場合は、遮光2級や3級のカーテンが適しています。
遮光カーテンは外からの熱気や冷気を通しにくいため、室内の冷暖房効率を高められる点も大きなメリットです。さらに、外から室内が見えにくいので、家族のプライバシーを守るためにも活用できます。
遮光カーテンについてはこちら
カーテンは窓に掛ける以外に、リビングの間仕切りとして利用する方法も人気のスタイルです。カーテンやロールスクリーンなどでリビングを仕切ることで、空間を用途別に分けたり、一角をクローゼットのように使ったりと活用シーンが広がります。
また、リビングの中に階段がある場合は、お部屋と階段をカーテンで仕切ることでメリハリのある空間を演出できます。壁や扉を新設する方法よりもお手軽なので、間仕切りとしてもカーテンを活用しましょう。
空間を仕切る場合におすすめなのは、リビングに圧迫感を与えずほかのインテリアともなじみやすい、軽やかな印象のレースカーテンやリネンのカーテンです。
また、カーテンの縫製スタイルはフラットひだ(ライトウェーブ)にすると、見た目の印象をよりすっきりと見せられます。ロールスクリーンを間仕切りとして使用することも多いですが、ロールスクリーンと比べるとやさしい雰囲気になり、リビングに心地よさをプラスできます。
リビングのカーテンを選ぶ際に注目したい点は前述の通りですが、リビングをコーディネートするにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。
ここでは、カーテンを使ったリビングのコーディネート術をご紹介します。
ナチュラルな印象のリビングにしたい場合は、アイボリーやベージュ、柔らかい雰囲気のピンクなど、優しく落ち着いた色味のカーテンを使うのがおすすめです。アイボリーやベージュ系のナチュラルな色は、お部屋を広く見せる効果も期待できます。
特に木製の家具を利用しており木目調が多いリビングの場合は、リネンなどナチュラルな風合いが魅力の天然素材のカーテンもよく合います。
人が集まるリビングは色が多くなりがちなので、シンプルな風合いのカーテンでもバランスよくまとまりますが、少し物足りないと感じる場合は、クッションやソファなどファブリックの色を濃くするのがおすすめです。アクセントを加えることで、お部屋に締まった印象を与えることができます。
クッションなどの雑貨とカーテンの色柄を揃えることで、お部屋全体に統一感がでておしゃれな印象になります。
モダンでクールな印象にしたい場合は黒や濃い青色などの暗めの色で統一したり、可愛らしさを出したい場合は花柄を取り入れたりするのもよいでしょう。個性的なお部屋にしたい場合は、明るく目を引きやすいカーテンを取り入れるのも素敵です。
どのようなテイストのお部屋にしたいかを踏まえつつ、カーテンを決めるとよいでしょう。
おしゃれなカーテンについてはこちらをご参照ください
リビングのカーテン選びで最も大切なことは、お部屋全体のバランスを考えて色やデザインを選ぶことです。また、家族が集まる場所のため、機能性や実用性を確認する必要もあります。
しかし、それだけでは選びきれない場合は、風水の考え方を取り入れたりお部屋をどのようにコーディネートしたいかなどを考えたりして選ぶのもおすすめです。
今回ご紹介したポイントを意識しながら、心地よいリビングを演出できるカーテンを選びましょう。