生成り色とは? 色の特徴や意味について解説
「カーテンは、飽きずに長く使える色を選びたい」
「カーテン選びで失敗したくないけれど、白だと少し眩しすぎるかも……」
そんなお悩みのある方に、ぜひ手にとっていただきたいのが「生成り(きなり)色」です。
生成り色は、素材本来の美しさをそのまま活かした、究極のナチュラルカラー。
今回は、混同されがちなアイボリーやオフホワイトとの違いから、お部屋をワンランクアップさせるコーディネート術まで、詳しく解説します。
ぜひ生成り色の魅力を知り、カーテン選びにお役立てください。
生成り色とは、漂白や染色を一切施していない、「素材そのものの色」を指します。
最近では、フランス語由来の『エクリュ(écru)カラー』という呼び名でも親しまれています。
「素材そのものの色」といっても、実は私たちが普段目にする真っ白とは全く別の表情を持っています。
まずは、よく似た色であるアイボリーやオフホワイトとの違いを整理してみましょう。
「黄色がかった白色」というと、ほかにもアイボリーやオフホワイトなどのカラーが思い浮かびます。
それらの色と生成り色とはどのように違うのか、以下で確認しておきましょう。
アイボリーは、あたたかみのある「象牙(ぞうげ)色」のことで、ほんのりマイルドな黄みを帯びた白色です。
麻などの素材そのものの色を活かした「生成り色」に比べると、アイボリーはより黄みがはっきりとしており、ミルクを混ぜたようなこっくりとした濃厚な温かさがあります。
そのため、真っ白なカーテンだとお部屋が寒々しく感じてしまう空間にも、ぬくもりと柔らかな安心感をプラスしてくれます。
どこかノスタルジックな優しさを持つ色調は、味わい深いアンティーク調の家具や、クラシックなヨーロッパ風のインテリアとも相性のいいカラーです。
オフホワイトは、眩しいほどの純白(ホワイト)に、ごくわずかなグレーや黄みを落とし込んだ「肌馴染みの良い白」を指します。
素材本来の素朴な色みを残した「生成り色」に比べると、圧倒的に白に近く、お部屋全体をパッと明るく見せてくれるのが特徴です。
純白特有のキリッとした緊張感を和らげた絶妙なトーンのため、白い壁紙とも綺麗に調和し、空間にモダンで洗練された清潔感を与えてくれます。
すっきりと開放感のあるミニマルなインテリアや、シンプルモダンな空間に、ほどよい柔らかさと上品な軽やかさをプラスしたいときにおすすめなカラーです。
こうして比較してみると、生成り色は「オフホワイトほど白すぎず、アイボリーほど黄みが強くない」、ちょうど中間にある自然体なカラーであることがわかります。
ただし、生成り色は人の手で均一に染められた色ではなく、天然素材そのものが持つありのままの色味です。
そのため、収穫された時期や素材の種類によって、なかにはベージュに近いやわらかな色合いのものもあれば、少し黄色みを帯びた優しく明るい白色のものもあります。
画一的ではないからこそ、窓辺に掛けたときに世界にひとつだけの豊かな表情を楽しめるのが、生成り色ならではの大きな魅力です。

実は「生成り」とは、もともと色の名前ではなく、漂白や染色などの「加工をしていない状態」を指す言葉でした。
そのため、生地のベースとなるのはコットンやリネンなどの天然素材が多く、素材そのものが持つ自然な風合いや肌触りの良さをダイレクトに感じられるのが大きな魅力です。
よく見ると、綿花や麻の繊維に含まれる茶色の小さなつぶつぶ(綿カス)がそのまま残っていることもありますが、それこそが人工的には作れないナチュラルな深みと温かみを生み出してくれます。
また、製造工程で余計な化学処理を挟まないため、最近では地球環境に負荷をかけないサステナブルな素材としても改めて世界中で注目を集めています。
天然素材を使用した生成りのカーテンは、さまざまなタイプのお部屋にマッチします。
生成り色が持つほんのりとした温かみは、大自然の豊かな土や木々を連想させます。
そのため、お部屋に一歩足を踏み入れた瞬間にホッと息をつけるような、心からリラックスできる空間を作り出してくれるのが大きな魅力です。
「自分のお部屋ならどう取り入れよう?」と想像を膨らませながら、それぞれの空間に合わせた具体的なコーディネートのアイデアをご覧ください。
家族が集まり、ゲストを迎えるリビングは、誰もがホッとできるリラックス感を大切にしたいものです。
日本の住宅に多い白やアイボリーの壁紙と木目のフローリングの組み合わせに生成り色のカーテンを合わせると、窓辺と壁がなだらかにつながり、お部屋がパッと広く開放的に感じられます。
空間全体に美しい統一感が生まれ、穏やかで落ち着いた雰囲気を演出できるのが魅力です。
ただし、壁も家具もすべて優しい同系色でまとめてしまうと、全体がぼやけて「なんだか物足りないお部屋」になってしまうことも…。
そんなときは、小物で少しだけメリハリをプラスしましょう。
クッションや観葉植物、あるいは照明のフレームなどに、深みのあるブラウンやグリーン、黒などの「引き締め色」を少し取り入れるだけで、生成り色の優しさがグッと引き立ち、洗練された空間に仕上がります。
寝室は一日の疲れを癒し、明日への活力を補う大切な空間です。
生成り色が持つ独特のまろやかな風合いは、目に入る刺激を抑え、高ぶった気分をゆったりと落ち着かせるリラックス効果が期待できます。
ベッドサイドの間接照明を灯し、お気に入りの本を開く読書の時間。
生成り色のカーテンが温かみのある光を柔らかく受け止め、お部屋全体を包み込むような優しい陰影を作り出します。
そんな穏やかなひとときが、心と体の緊張をそっと解きほぐし、いつの間にか心地よい眠りへと誘ってくれます。
カラフルな知育玩具や絵本、お気に入りのぬいぐるみなど、色鮮やかなアイテムがたくさん集まる子ども部屋。
カーテンにまでにぎやかな柄物を選んでしまうと、少しごちゃごちゃとした、落ち着かない空間になりがちです。
そこで、お部屋のベースとなる窓辺に生成り色を持ってくると、散らかりがちなお部屋でも、色とりどりのアイテムが引き立ち、優しくすっきりと整った印象に見せてくれます。
また、生成りは漂白や染色などの化学処理を極力抑えた、天然素材ならではの体に優しい色合いであることも、子ども部屋におすすめしたい理由の一つ。
シンプルな生成り色のカーテンは、カジュアルからモダンスタイルまで、お子さまの成長に伴う好みの変化にどこまでも寄り添ってくれるのも大きな魅力です。
成長に合わせて買い替える必要がなく、お気に入りの1枚を長く大切に使い続けられる、サステナブルな選択ともいえるでしょう。
一般的には「和室=障子」というイメージが強いため、「和室にカーテンは似合わないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、光を遮る機能や、お部屋の温度を保つ保温性を考えて、最近では和室にあえてカーテンを合わせる方がとても増えています。
もちろん、お部屋の雰囲気に合わない鮮やかな色や、シャープすぎるモダンなデザインは浮いてしまいがちですが、天然素材の風合いを活かした生成り色なら心配いりません。
畳のい草や障子の和紙といった、和室に欠かせない自然の素材と生成り色は、お互いを引き立て合う最高の相性。
自然そのものの優しい色味が畳の清々しい質感にすっとなじみ、違和感なくお部屋に溶け込みます。
特に麻などの天然素材のカーテンを選ぶと、凛としたおしゃれな和モダンや人気のジャパンディスタイルの空間が完成します。
人工的に作られた白にはない、素材本来のゆたかでナチュラルな表情を楽しめる生成り色。お部屋の印象を優しく格上げしてくれるカーテンとしても、とても人気が高いカラーです。
「シンプルすぎて、コーディネートが物足りなくならない?」と思われる方もいるかもしれませんが、生成り色はどんな色やスタイルにもマッチしてくれる万能カラーです。
ここからは、生成り色の魅力を最大限に引き出す相性の良い色や、窓辺をおしゃれに見せるレースカーテンとの組み合わせのコツをご紹介します。
ナチュラルカラーの代表格でもある生成り色は、飽きがこず、年齢や性別を問わず誰からも愛される優秀なベースカラーです。
そのため、お部屋の印象を大きく左右するカーテンにこそ、ぜひ取り入れたい色。
壁や床、手持ちの家具などの色にしっくりと溶け込み、空間全体をひとまとめにしてくれる包容力があります。
日本の住宅に多い「ほんのり黄みやグレーを帯びた白い壁紙」ともトーンが似ているため、窓辺との境界線が曖昧になり、お部屋を広く見せてくれる効果もあります。
「どんな色と合わせるのがおしゃれ?」と迷ったら、目指したいインテリアスタイルに合わせて以下のカラーを組み合わせてみてください。
オークやバーチなどの明るい木目家具に、ベージュや、淡いセージグリーン、優しいグレーを組み合わせる王道のスタイル。
生成り色がそれぞれの色の架け橋となり、自然体で居心地の良い空間が生まれます。
ブラックやダークブラウン、濃いめのグレーなど、少し強めの色やアイアン(鉄)素材の家具と合わせるスタイル。
スタイリッシュな空間に生成り色のカーテンが加わることで、クールになりすぎず、程よい温かみと洗練された柔らかさがプラスされます。
味わいのあるマスタードイエローや、温かみのあるテラコッタ(レンガ色)などのクッションや小物を効かせるスタイル。
生成り色が背景として優秀な「名脇役」になってくれるため、お気に入りのアクセントカラーがパッと美しく引き立ち、遊び心のある軽やかな空間になります。
ヴィンテージ感のあるウッドや、ブラックのアイアン、レザー素材などを用いた無骨なスタイル。
深みのあるネイビーやダークなオリーブグリーンを合わせ、窓辺に生成り色のカーテンを落とし込むことで、重厚感のある空間にほどよい抜け感と大人の洗練された柔らかさが加わります。
生成り色の厚地カーテンにレースカーテンを組み合わせるなら、同じく少し色味のあるレースを選ぶ「トーン・オン・トーン」(同系色の濃淡でメリハリをつける手法)のコーディネートがおすすめです。
窓辺に美しいグラデーションのような立体感が生まれ、インテリアの洗練度が格段にアップします。
色味や質感の重ね方次第で、ナチュラルからモダンまでコーディネートの幅がぐっと広がるのも魅力です。
日中に差し込む強い日差しも、レースと生成り色のドレープが重なることでまろやかに和らぎ、まるでお部屋全体が木漏れ日に包まれているような優しい空間を演出してくれます。
また、日中レースカーテンだけで過ごす時間帯は外からの透け感が気になりがちですが、生成り色のドレープカーテンを閉めることで、外からの視線を和らげ、プライバシーを優しく守ってくれます。
生成り色のカーテンは「色味がシンプルすぎて、お部屋の印象がぼんやりしないかな?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし実は、お部屋に差し込む光を最も柔らかく美しいニュアンスで反射してくれる、とても表情豊かな色です。
特に上質な天然素材のカーテンなら、光が透けた瞬間の美しさは格別。
朝日を浴びたときの清々しい透明感や、夕暮れ時のしっとりとした温かみのある佇まいは、生成り色だからこそ味わえる極上の贅沢です。
ここでは、そんな生成り色の魅力を最大限に引き出した、WARDROBE sangetsuこだわりの商品をご紹介します。

[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/ouminoasa-drapecurtain?variant=46123882283243]
WARDROBE sangetsuがおすすめする「近江の麻(オウミノアサ)」は、天然素材ならではの豊かな風合いで、窓辺にかけるだけでお部屋の雰囲気を格段に上質へと高めてくれます。
日本の気候風土に寄り添い、熟練の職人技で丁寧に仕上げられた極上の質感と、暮らしに優しく溶け込む意匠美をお楽しみいただけます。
伝統的な織りと仕上げの技術により、しなやかな肌触りが魅力の一枚。窓辺から差し込む光を優しく遮りながら、風を受けると空気を含んで美しくふんわりと揺れ動きます。
その透け感のある軽やかな佇まいは、お部屋に圧迫感を与えず、清涼感のある心地よい開放感を演出してくれます。
四季の移ろいや自然の息吹を肌で感じられるような、さらりとした爽やかな仕上がりです。
天然のリネンやラミーは、月日を重ねるごとに驚くほど優しく味わい深い表情へと変化していきます。
はじめは凛としたハリ感がありますが、お洗濯や日常の使い込みを経て、徐々にくったりと身体や空間に馴染む柔らかさへと育ちます。
日光による自然な褪色や繊維のほぐれさえも、世界に一つだけの愛おしいヴィンテージ感へと昇華していくのが大きな魅力。
共に時間を過ごすほどに愛着が深まる、育てる楽しみを教えてくれるカーテンです。
自然の恵みそのままを映したような、優しく奥深いカラーバリエーションが揃っています。
素材本来の魅力を活かした生成り色をはじめ、日本の住宅に多い木目調や白い壁紙とも調和しやすいアイボリーやカーキなど、ニュアンスのある美しい色彩が特徴です。
シンプルでありながらも織り目の立体感が映えるため、王道のナチュラルインテリアにはもちろん、モダンな空間のアクセントや和室の窓辺にもすんなりと溶け込みます。
テイストを選ばず、お部屋全体のセンスをさりげなく底上げしてくれる頼もしいラインナップです。
[https://wardrobe-sangetsu.jp/collections/drape-curtain/products/ouminoasaramie-drapecurtain?variant=46663431749867]
伝統ある近江の麻に、古くから日本で親しまれてきた麻「ラミー」をミックスし、素材ごとの持ち味を見事に引き出したカーテンです。
太さに変化のあるリネンに、ハリのあるラミーを掛け合わせることで、生地に独特の立体感とシャリ感が生まれています。通気性・速乾性にも優れ、窓辺を風が吹き抜けるたびに、涼やかで凛とした佇まいを見せてくれます。
生成り色の中に細かな濃淡が美しく交差し、天然素材の力強さとモダンな洗練さを同時に感じられるのが大きな魅力です。
すっきりと清涼感のある和モダンや、上質な大人のナチュラルインテリアに心地よい抜け感を演出してくれます。

「お部屋に合うカーテンの色がどうしても決まらない…」そんなときは、ぜひ生成り色を選んでみてください。
素材本来の優しさを宿す生成り色は、あらゆるインテリアスタイルや壁紙に自然と溶け込む抜群の万能カラーです。
空間をすっきりと広く見せてくれるだけでなく、合わせるレースカーテンや小物の色次第で、ナチュラルからモダンまでコーディネートの幅をいくらでも広げることができます。
お部屋を居心地の良いお気に入りの空間にするために、温かみのある生成り色のカーテンを窓辺に迎えてみませんか。