和室にカーテンを付けたい方にメリットや選び方を徹底解説

カーテンは洋室だけでなく、和室の窓にも取り入れられることをご存じでしょうか。
「和室にカーテンは合わない」と感じる方もいますが、実は畳や木の質感に馴染むデザインや素材を選べば違和感なく調和します。
さらに、遮光・断熱など機能面でも多くのメリットがあり、暮らしの快適さを高めてくれるのも魅力です。
この記事では、和室にカーテンをつけるメリットや選び方のポイント、取り付け時の注意点まで徹底解説します。
ご自宅の和室をより心地よく、おしゃれに演出するカーテン選びの参考にしてください。
目次
「和室にカーテン」と聞くと、違和感を覚える方も少なくありません。
従来、和室の窓といえば障子やすだれが一般的で、木や和紙の柔らかな質感が空間の印象を決めてきました。しかし近年では、暮らしのスタイルに合わせて和室にカーテンを取り入れる家庭が増えています。
カーテンは遮光性・断熱性・防音性など機能面に優れており、快適な住まい作りをサポートしてくれるアイテムです。
さらに、色・柄・素材を和室に合わせて選べば、違和感なく自然にお部屋に馴染ませることができます。
例えば、落ち着いた色合いや麻・綿などの自然素材のカーテンは、畳や障子の質感と調和しやすいでしょう。また、和モダンやナチュラルテイストのインテリアと組み合わせれば、空間全体を引き締めつつおしゃれで実用的な窓辺を演出できます。
和室にカーテンを取り入れることは、見た目の違和感よりも「快適性とデザイン性を高める」という大きなメリットがあります。
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ここからは、和室の窓にカーテンをつけたときの具体的な3つのメリット「遮光性」「デザイン性」「実用性」について、以下で詳しく見ていきましょう。
和室にカーテンを取り付ける最大のメリットは「遮光性」です。
障子だけでは外からの光を完全に遮ることが難しく、朝日で早く目が覚めてしまったり、日差しが強い日は室内が暑くなりやすいという悩みがあります。
カーテンを取り入れれば、光の量を自在にコントロールでき、同時に外からの視線を遮ってプライバシーも守れます。
特に遮光カーテンを選べば、昼間でも室内を落ち着いた暗さにでき、読書や昼寝などリラックスした時間を過ごすのに最適です。
さらに、UVカット機能のあるカーテンなら、畳や家具を紫外線による日焼けから守る効果も期待できます。
寝室としても利用する和室には、遮光性の高いカーテンが特におすすめです。
また、厚手のカーテンでしっかり光を遮ったり、薄手のカーテンで柔らかく光を取り込んだりと、用途や生活スタイルに合わせて使い分けることで、より快適な空間を実現できます。
カーテンを和室に取り入れることで、空間の印象を手軽に変えることができます。
障子のシンプルな美しさに加え、色や柄をプラスできるのがカーテンならではの魅力です。
例えば、和風テイストの柄や落ち着いた色合いを選べば、和室の雰囲気を壊さずにおしゃれでモダンな印象を与えられます。
また、季節や気分に合わせてカーテンを掛け替えるだけで、部屋の雰囲気を簡単にリフレッシュできるのも大きなメリットです。
デザイン性の高いカーテンは来客時にも好印象を与え、和室をより居心地の良い空間に演出します。
さらに、素材感やドレープの美しさを活かすことで、インテリアのアクセントとしても存在感を発揮します。
カーテンは障子のように定期的な張り替えが不要で、実用性が高い点も大きな魅力です。
特に、小さな子どもや犬・猫などのペットがいるご家庭では、障子が破れやすく張り替えの手間が増えることがよくあります。
さらに障子に使われる和紙は日焼けや経年劣化で変色しやすく、きれいな状態を保つにはこまめなメンテナンスが欠かせません。
その点、カーテンは障子のように簡単に破れる心配がなく、耐久性に優れています。
また、汚れが付いても取り外して洗濯できるため、清潔さを保ちやすいのもメリットです。
日常的な使いやすさやお手入れのしやすさを考えると、和室にカーテンを取り入れるのはとても合理的な選択といえるでしょう。
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和室にカーテンを取り入れる際は、デザインや素材だけでなく「色」や「模様」の選び方がとても重要です。
畳や木材と調和するカラーや柄を選ぶことで、違和感なく和室の雰囲気に溶け込みます。
ここでは、和室にマッチするカーテンの色と模様の特徴についてご紹介します。
和室の多くは、木・竹・畳・和紙などの自然素材で構成されています。
そのため、カーテンの色にはそれらの素材と同系色であるベージュ・モスグリーン・ブラウンなどのアースカラーやナチュラルカラーを選ぶと、落ち着いた和室の雰囲気に馴染みやすいでしょう。
また、アースカラーやナチュラルカラーには、緊張感を和らげたり心を落ち着かせたりする効果があるといわれています。
居心地のよい和室空間に仕上げるために、色の持つ効果も意識しながらカーテンを選ぶことも大切なポイントです。
和室のカーテンの柄は、シンプルな無地のタイプがおすすめです。
特に、ナチュラルなシワ感のあるリネン素材のカーテンや、やさしい風合いのコットン素材のカーテンは、和の雰囲気にしっくりと馴染みます。
もしも個性的な雰囲気にしたい場合には、オレンジやエンジなどの明るい色味を取り入れたり、植物柄などの控えめな模様が入ったカーテンを選んだりしてもよいでしょう。
和室にカーテンを取り入れる際は、見た目のデザインだけでなく、空間全体との調和や素材感、機能性を意識することが大切です。
畳や木の温もりに馴染む色や質感を選べば、違和感なく心地よい和の雰囲気を保てます。
ここでは、和室の魅力を引き立てるカーテン選びのポイントをご紹介します。
和室のカーテンを選ぶときは、床の畳や壁の色との調和を意識することが大切です。
畳の緑みを帯びた色合いや、壁の白やベージュといった落ち着いたトーンに合わせると、自然に馴染みます。
反対に鮮やかすぎる色を選ぶと、和室の雰囲気を壊してしまうこともあります。ベージュ、グレー、ブラウンなどのアースカラーをベースにすれば失敗しにくく、和モダンな印象にも仕上がります。
ポイントとして、床や壁の色を2〜3トーン程度ずらすことで、奥行きや立体感が出て空間にメリハリが生まれます。
窓際の存在感が強まるため、部屋全体のバランスを考えた色選びを心がけましょう。
和室にカーテンを取り入れるなら、素材選びにも注意が必要です。
綿や麻、リネンといった自然素材のカーテンは、畳や木材と相性が良く、和の雰囲気を損なわずに調和します。特に麻やリネンは光をやわらかく通すため、日中は障子のように柔らかな陰影を楽しむことができます。
化学繊維の光沢が強いカーテンよりも、自然素材のナチュラルな風合いを選ぶことで落ち着きのある空間を演出できます。また、素材感にこだわることで、季節ごとに異なる表情を楽しめるのも魅力です。
和室ならではの質感を大切にしたい方には、自然素材のカーテンがおすすめです。
デザインや素材だけでなく、機能性も忘れてはいけません。遮光性の高いカーテンを選べば、寝室として利用する和室でも朝日をしっかり遮って快適に過ごせます。
また、遮熱や断熱機能を持つカーテンは、夏の暑さや冬の寒さを和らげ、空調のめぐりを改善することにもつながります。
さらに、防炎加工やウォッシャブルタイプなど、ライフスタイルに合った機能を備えたカーテンを選ぶことで、より安心で快適に使用できます。
小さな子どもやペットがいる家庭なら、安全性や汚れへの強さも考慮しましょう。
和室はシンプルで落ち着いた空間のため、ドレープがたっぷりのボリューム感のあるカーテンは避けるのが無難です。
その代わりに、プリーツスクリーンやブラインド、ロールスクリーンなど、スッキリとしたカーテンスタイルも和室にはおすすめです。これらのアイテムは、和室の落ち着いた雰囲気を損なわず、機能性やデザイン性も両立できます。
プリーツスクリーンは、ジャバラ状の生地を折りたたむように上下に開閉し、光の量を自在に調整できるアイテムです。
さまざまな素材がありますが、特に和紙のような風合いを持つ不織布タイプは、和室にぴったりです。柔らかな透け感と立体的なシルエットが特徴で、室内に美しい光と影のコントラストを生み出します。
和室の窓の目隠しとしてはもちろん、リビングに隣接した和室では間仕切りとしても活躍します。
障子の代わりにプリーツスクリーンを取り入れることで、伝統的な落ち着きとモダンな機能性を両立できるでしょう。
ブラインドは洋室のイメージが強い窓装飾ですが、実は和室にも取り入れやすいアイテムです。
特に、落ち着いた色合いのタイプや木製・竹製など自然素材のブラインドは、畳や木材との相性が良く、和室の雰囲気になじみます。
また、スラット(羽根)の角度を調整することで、採光や視線をコントロールしやすく、快適な空間づくりに役立ちます。
ロールスクリーンやシェードは、布を上下に昇降させて光の入り方をコントロールできる窓装飾です。
経木すだれや麻などの天然素材を使ったタイプも多く、和室の雰囲気に自然に溶け込みます。使用しないときは上部にすっきりと巻き上げられるため、和室の開放感を損なわずに使えるのも魅力です。
さらに、生地がもたつかずコンパクトに収まるので、和室の小窓やスリット窓にも最適。
シンプルで機能的なデザインは、伝統的な和室から和モダンスタイルまで幅広く活用できます。
和室にカーテンを取り入れる際は、まず窓にカーテンレールが設置されているかを確認しましょう。
一般的な和室の窓、特に障子がある場合には、カーテンレールが付いていないことがほとんどです。そのため、障子を外してカーテンに替える際には、最初にカーテンレールを取り付ける必要があります。
カーテンレールの取り付けは、以下の3つのステップで行うことができます。
1.レールが取り付けられる下地かどうかを確認
壁をコンコンと叩き、軽い音がする場所は下地無し、少し鈍い音がすれば下地有りと判断できます。この方法は手軽に確認が出来ますが、慣れないうちはホームセンターなどで販売している下地探知機で確認をしていただくのがおすすめ。より正確に見つけられます。
2.ブラケットを取り付ける
カーテンレールを固定するブラケットは、下地がある場所に取り付けるのが基本です。
取り付ける高さの目安は、窓枠の外側から10〜20cm程度上に設定するとバランスが取りやすくなります。
横方向は、カーテンレールの端から5〜15cm内側に収まる位置に取り付けるのが理想です。
ブラケットが3個以上の場合は、等間隔で取り付けることで、カーテンの重さを均等に支え、たるみや歪みを防げます。
正しくブラケットを設置することで、カーテンの開閉もスムーズになり、和室に設置したカーテンが美しく見えるポイントです。
3.レールを取り付ける
ランナー(フックを取り付ける部品)は、カーテンのフックの数に合わせてレールに取り付けます。
このとき、両端にはエンドランナーを入れることを忘れないようにしましょう。
続いてキャップを取り付け、カーテンレールをブラケットに固定すれば取り付け作業は完了です。カーテンレールを設置する際は、窓のサイズに合ったレールを選ぶことが重要です。
作業自体は比較的簡単なためDIYでも可能ですが、不安がある場合は専門の業者に依頼すると安心です。
また、賃貸物件などで壁に穴を開けられない場合は、突っ張り棒タイプのレールを活用する方法もあります。ただし、カーテンの重さによっては落下する可能性があるため、取り付けの際は注意が必要です。
和室には、機能性・デザイン性・実用性を兼ね備えたカーテンを取り入れるのがおすすめです。これらのポイントを意識して選ぶことで、和の空間をよりおしゃれに、快適に活用できます。
WARDROBE sangetsuでは、和室に馴染む綿や麻などの天然素材のカーテンに加え、和モダンスタイルにぴったりのスタイリッシュなカーテンも豊富に取り揃えています。
ぜひ和室の雰囲気に合うカーテンを見つけて、快適でスタイリッシュな窓辺をお楽しみください。